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世界経済に目を向けてみましょう。もはや鎖国状態での経済発展があり得ないことは、身近に外国製品や外国の技術があふれていることからも明らかです。徐々に国と国との垣根が低くなり、経済に関しては国境のない(ボーダーレス)状態になっているのが実情です。しかし、その一方で、ブロック化といわれる、一種の地域主義が台頭しています。統合に向かうECはその端的な例ですが、92年8月にはアメリカとカナダ、メキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)という3国間の貿易協定に合意しました。アジアでもASEANが自由貿易地域(AFTA)の創設を決め、93年から15年計画で実現に移すことにしていますが、アジア全体を包む貿易協定はまだありません。アジア経済はどのような方向に進むのでしょうか。基本的には外に開かれた経済地域を志向し、「世界の中のアジア」という位置づけで発展を模索することになるでしょう。アジアの主要国・地域にアメリカやカナダを加えたアジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)という協議機関がありますが、ここではアジア・太平洋地域を開かれた経済地域として発展させることで合意ができています。アジアが巨大なマーケットとして注目を浴びている理由も、アジアの開放性に期待がかかっているからです。